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ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

MONUMENT あるいは自分自身の怪物

 

いちおーWiz小説の系譜も含んでるんだろうけどオレは詳しくないのでどれだけ上手く書けているのかはよくわからん。自分の感覚でいうとこれはキャラクターと衒学趣味のストーリーになっていてダンジョンそのものが持つ禍々しさとか求心力とかがうまく描かれているようには思えず、本当にそういう作品で良いのかしら、という疑問がある。ラストで広げる大ネタは大変気持ち良いいんだが、しかしこの大風呂敷はこのダンジョンそのものが持つ求心力があればこそ広げられるんではないのかなあ。1999と結ぶ辺りとか魔法で世界史が変わるかとか、そういう大変面白い思考実験、もうちょっと生きる枠組みにできたんじゃないのかなあ。

いや、物語の根本を支える屋台骨が主人公であるのは全然間違っていないと思うんだけどね。でもこの主人公が特別に魅力的かっていうとそういうわけではなし、かといって他のキャラクターにも求心力があるかと言えばやっぱり距離を置いた描き方で……ストーリーも、この枠組みならもっとワケのわからん、でも底が抜けているような闇の真相にブン回される感じを描くべきだと思うんだけど、構成が妙に理知的で、でも肝心の「もうひとりの自分」の確信を抱くところの説得力のなさとかが、どうもストーリーへの興味を失わせてしまうんだよなあ。