ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス

 

2だからまあしょうがないのかもしれないけれども、1に比べて思いっきりパワーダウンしているなあ……1はそもそも「変態仮面」というどう実写化するのかがよくわからないものが素晴らしいテイストで実写化されていて変態仮面の一挙手一投足に「うおおおお」というワンダーがあったわけだけれども、2はそれだけに頼れない、というかもっと新機軸を打ち出す必要があって、そりゃまあ天狗の面のアクションは大変おもしろくはあったけどそれだけじゃ弱いよね。ブリーフクロスでバチコーン! ほどのインパクトはもうないんだよなあ。その中でもアクションは健闘していて、随所に「わっはっは」と腹を抱える見所がありつつ、アクションとしてすげえ迫力が出ているので、うーんコレは幸せな実写化だなーと感心はさせられるんだけど。でもねー、そのアクションが暴走してラストとんでもないところまで言ってしまう1の迫力にはほど遠いよなあ。

んじゃあストーリーでそこら辺の弱みを補えてるかっていうと、そこもずいぶん弱いんだよなあ。オープニングのパクリが示してるように、仮面ヒーローもののテーマを思いっきりなぞれるはずなのに、踏み込みが全然足りなくて。いやー別に描かなくてもいい作品なのかもしれないけれど。中途半端に裏切りとか入れられても、そこに主人公の苦悩がキッチリ噛み合ってなくて機能していない感じがかなりしました。マンハッタンロープアクションをパクるシーンはもっと気が利いた翻案が欲しいなーって感じがするし、祖父の下りもなー、あまりに適当すぎてなー……

でもエンディング。エンディングカッコいい。かっこよすぎる。1もこんなにかっこよかったっけ? あのエンディングが見れただけでもう大満足ですよ。最高。