ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

おいしい生活

 

おいしい生活 (字幕版)
 

え? 何? なんなのこのジャケット? なんか全然映画のイメージと違うんだけど。

ウディ・アレン作品はまあ思い出したようにちょこちょこ観るくらいだけど、ここまでコメディに振った作品って記憶にないかもしれない。なんと言っても「1年後」が出る前の展開が最高。フランチャイズってすげーなー。後半のストーリーはまあわかりやすいと言えばわかりやすいんだけど、ちょっと展開に乏しいかなあ、という感じはする。

するんだけど、まあこの作品の場合ストーリーなんてある種の添え物で、主演ふたりの丁々発止を楽しみなさい! って映画なんだろうなあ。とにかく妻の存在感がすごい。冒頭のせっかくのチョコレートエピソードをベッド上の寝そべりで意識の彼方に放り投げて、狭い自宅での長回し口論! 部屋の中に曲者が次々押しかけるが、そんなのお構いなしにクッキー焼き続ける妻!「私は誰に何言われても平気!!!今日ね、旦那にクッキー焼くの!!!誰が私を何て言おうが私は旦那にクッキー焼かなきゃいけないわけ!!!!誰も私を止められないの!!!!アンタもそうやって生きていきな!!!」ってコピペが脳内をぐるぐる回る!

しかしウディ・アレンの映画を観ていつも思うのはニュアンスが拾いきれなくてもったいないなーというとこで、あの夫婦の会話は文化的背景を知ればもっと楽しめるんだろうなー。今でも充分楽しくはあるんだけど。オレも教養身につけよう……