ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ビッグ・アイズ

 

ビッグ・アイズ [Blu-ray]

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ティム・バートン監督の映画だったのか。イラストが強烈でどんな話か全く知らないのにいつも興味を惹かれてたけど、ようやく観ました。

事実に基づく話、というのはフィクションとして強い箇所弱い箇所があるのだろうけど、今作品は事実の方が面白すぎてフィクションである価値をどこら辺に見いだせばいいのかわからんなあ、とは思った。いやだって実際裁判とかあったわけでしょ? いやー、面白すぎるよそれ。もちろん出会いのスムーズさとか有名人へのステップのトントン拍子感とか映画として上手く描かれてるなーとは思うんだけど、そこらへんの映画的な手管が後半のヘンテコ裁判とカタルシスに有機的に結びついてるかというと、うーんよくわからない。気の利いた小品、って感じはするのだけれど……まあそれでいいのかしら。

あとは現代美術に関する知識がもう少しあった方が楽しめたのかなあ。現代美術のワケのわからなさを糾弾する、というようなありがちな態度からは充分距離が取ってあって、むしろ大変捻れた皮肉な描き方がされてるなーとは思うのだけれど、スーパーマーケットで缶詰が出た途端「あれ? ここはこういう意図?」とか中途半端に意識が持って行かれるのはどーもなあ。万博とかもあんまりイメージが湧かず、当時の予備知識が欲しかった。