ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

 

評判いいから期待してたんだけどさー、ビックリするほどノレなくて我ながら呆れた。周囲の人はみんなノリノリになってんだけどね。なんだろうね。『キック・アス』の時もこんな感じだったなあ。

 

いやまあオープニングは最高にイカしてると思うんですよ。もうこれ以上ないくらいベッタベタなカット割りで母の死をやっておいて、そこから未知との遭遇ですっ飛ばして突然のザ・イメージボード宇宙からヘッドホンで繋いでのダンシング。ダンスの撮り方も小洒落すぎてて最高に素晴らしい。

なんだけどねー、そっから先の展開が雑すぎませんか? あの星からの脱出劇もアイディアに乏しいし、街中での乱闘も要素が整理できてないし、大脱走に至っては警備がザル過ぎて全く心底どうでも良い。アクションの強度ではっきり興味を失ってしまいました。

で、そこにいわゆるはみだし者たちが心を入れ替えるっていうベタベターな展開が待ち受けているわけですが、オレはっきり言ってアレギャグで落とすのかと思ったよ。そのくらい彼らのバックグラウンドに興味が持てなかった。ギャンブルの席で酔っ払って身の上話したくらいで負け犬の彼らに感情移入しろっつーのは、はっきりストーリーの怠慢にしか思えない。

 

あとめんどくさいことを言うと、ヒロインとダンスをしなかったのが本当に悔しくてさあ。アメリカ映画におけるダンスの重要性は今更言うまでもないわけだけど、この主人公がコレだけ象徴的なダンスを踊るのは母親のテープのおかげでしょ? ってことは息子は宇宙を跨ぎ種族を超えたダンスによって生まれたわけで、じゃあ種族を超えて愛を育む主人公がダンスを踊らないとかまあ全くあり得ないわけですよ。っていうかこのストーリー全体が、主人公のダンスを求めちゃってるワケですよ。

まあ続き物だからここで踊らすわけにはいかないって判断なんだろうけどさー、んじゃーその代わりにもうちょっと説得力のある構造的な落ちが欲しかったよねえ。擬似家族の物語として落とすにしては、物語の構造が雑に思えてしかたありませんでした。