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ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

トッツィー

 

素晴らしいコメディ。いやあ、これ本当に素晴らしいね。

まず根本のアイディアがシンプルにして強烈なんだけど、「自分を偽ること」というテーマがちゃんとストーリーの中で機能しているのが良い。しかも役者であることを生かして作中作が凄まじくよくハマっていて、物語の決着の付け方ももうこれ以外ないってくらいビシッと決まっている。いやーもうこの企画自体が本当に素晴らしいですね。

でまあ、それを演じるキャストも抜群に良くて、なんといってもダスティン・ホフマンがすごいよなあ。女性を演じる売れない役者を演じるダスティン・ホフマン(前年にアカデミー主演男優賞)。

まわりのキャストも大変よろしくて、ジョージ・ゲインズも印象に残るけど、一番美味しいところをかっさらっていったのはビル・マーレイだなあ。ギャグ担当のダスティン・ホフマンを醒めた目で見ているビル・マーレイという構図だけでもう大爆笑でしょう。たまらん。

あとは時代的な背景もあって、あちらこちらにウーマン・リブの思想が見えるんだけれども、そこら辺は当時どうやって受け止められたんだろうか。個人的にはコメディであることも合わせて、大変クレバーで適切な距離感で描かれているように思うけど。田舎に戻ったときの父親との会話とか、たぶんニュアンス汲み取れてなかったのかなーと今振り返ると思います。そうだよなーあの田舎の描かれ方があるからこそ、ラストの自立が効いてくるんだよなあたぶん。