ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

チェイサー

 

ナ・ホンジン監督の映画をもうちょっと見てみようかってことで『チェイサー』なんだけど、なんなのこの韓国人の中年のおっさん俳優の充実。ソン・ガンホとかチェ・ミンシクとかキム・ユンソクとか。もう誰が誰でなんの映画に出てるのかよーわからんよオレ。

気の利いた脚本……のように見えて、こんなガバガバな話はないのではないだろーか。っていうか当てずっぽうに山とか探す前に、まずは周囲に聞き込みしろよ! 足で稼げよ! 顔写真手にあの商店でおばちゃんに話を聞けば一発じゃねーか! どんだけ無能なんだよ! ってのにさえ目をつむってしまえば、概ね満足な映画なんだけどさー、やっぱ目をつむれないよねコレ。犯人の家を特定できないもどかしさが話の筋で生きているだけに、そこに対してのツッコミが終始脳裏を過ぎってしまうんだよなあ。結構印象的に上手く語られているはずの回り道に「いやまあそれはいいからさっさと彼女を助けちまおうぜ!」となってしまう感じ。

しかしなあ、この映画でもおっさんが走るシーンがホント印象に残るよなあ。山がちな迷路のような地形もはっきり生きていて、肉体の動きそのものの魅力を再確認させられる映画でした。