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ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

哀しき獣

 

哀しき獣 ディレクターズ・エディション [DVD]

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まあとにかく過激な暴力描写で、韓国映画! って感じの韓国映画。ってオレの韓国映画観がこんなんでいいのかって問題はあるけど。

無駄に凝っているストーリーは結構な勢いで視聴者を置いていき、しばしば彼らはなぜ憎み合うのかなぜ走るのかなぜ暴力を振るうのかわかんなくなるけれども、そんな疑問も集団に追いかけられて走る彼らの姿の前には雲散霧消するのだった。まあ素晴らしく美しいラストシーンが象徴するように、大いなる徒労の話ではあるよね。個々の衝動の前に物語が意味を失ってポーンと大海原に放り投げられる感じ。

あー、海の絵でもそうなんだけれども、映像がいちいちかっこよくて見入ってしまう。序盤の朝鮮族が暮らす街のなんとも言えない雰囲気も大変良く撮れているけれども、フレームを使ったり鏡を使ったり、要所要所でハッとするカットが紛れ込んでいますね。 

あとは拳銃を使わないアクション、っていうのが映画のトーンを大きく決定づけていて、一応発砲されるシーンもあるにはあるけれども、「殴る」「叩く」「刺す」にこだわった一連の暴力に頭がクラクラ。銃撃戦では絶対に出ない味が、端々にほとばしっている感じ。『オールド・ボーイ』での横移動長回しのあの説得力を思い出すなあ。