なんなのこの豪華キャスト、ってかトム・クルーズ。なんかやけに説得力のある富豪だなーと思ったらまさかのトム・クルーズ。もうあのキレキレのダンスを見られただけで大満足の映画。オマケにやけに挿入歌が豪華で、しかも過去の名画のあれやこれやを何の意味があるのかわからんけどとりあえずつっこんであるわけで、その豪華さにとにかく圧倒されてしまいます。無論ベトナム映画のパロディもちょこちょこ差し込んできますね。
あーでもこういう映画にしてはちょっと頭が良すぎるというか、はっちゃけ度合いが足りない感じもしなくはない。ドラッグとかの下りもうちょっとアホくさくやってもいいと思うんだけど、そこをめまいズームでスマートにやっちゃってて、いやまあきちんと決まってはいるんだけど、もっとアホみたいに誇張しても良いんじゃないのかなあ。障害者を題材にしている映画のギャグも、まあ確かにツッコんではいるんだけど、良心的な範囲に収まってるような……そういうところに全力でケンカを売りに行って欲しかった感じは、正直ある。
あとなー、脚本としては普通の友情物語に話が回収されてしまって、虚実の入り交じった舞台設定を生かし切れてなかったのはちょっと残念かなあと思う。もしかしたらもうちょっと謎の感動を呼び起こせたんじゃないのかしら。