ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ONCE ダブリンの街角で

 

いくらインディーズで映画がたくさん取られているからといってもさすがにこれはきついなーというのが第一印象で、いや今日日そこらのYouTuberでも鑑賞に堪える絵作りするでしょう、みたいなところに意識を持って行かれて最初は全然乗れなかった。冒頭の出会いの切り返しの流れとか、あまりにもこなれてない編集で笑ってしまう。掃除機を引きながらの最初のデートとか、まあ狙ってるところはわからんでもないけどさー、見せ方が見せ方なんでわざとらしさにちょっと冷めるよねえ、という感じ。いいシーンでもいちいち映像のこなれなさに意識を持って行かれるのはツラい。ストーリーもあってないようなもので、はっきり言って見ていてつらい……

のだけれど、主人公が歌い出すと一気に目が覚めてテンション上がって見入ってしまう。なんだかんだ言って歌の説得力ってすげーなーと思う。冴えない男が顔芸しながらシャウトして失恋の歌を披露する、それだけで、イマイチ締まんねーなと思っていた映画が「あーうんこの楽曲が中心なら許せるかも」と変わってしまうんだからもうなんかズルいよなあ……