ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ブレイブ ストーリー

 

ブレイブ ストーリー [Blu-ray]

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序盤のデキが「え? 全然悪くないじゃん!」だったんだけど、異世界に行った途端に失速してガッカリ。現実世界の描き方最高に良かったじゃんかー! あの短い尺できちんと少年の見た世界の空気感を音響と間で表現してるの、ちょっと驚異的だと思ったのにさー! 異世界に行った途端、なんであんなに全体的にショボくなっちゃうのよ?

というのはまあたぶん単純に脚本の不備で、いやオレも原作読んだのだいぶ前だから詳しいところは覚えてないけどさー、宮部みゆきのあんな長い小説を二時間足らずに収めんのやっぱ普通のやり方じゃ無理ゲーだよね。まとまるわけがないストーリーをまとめることに全力を注ぎすぎて、少年視点から描くべき異世界の描き方がもう最高にお座なりというか、「あーはいはいいかにもなファンタジー世界ね」という感想以上のモノが出てこない内容になっていて、うーんこれはちょっとツラいよなあ。主人公の主体的行動も終始本当に少なくて勇気の所以も全く見受けられず好感もなく、ってかこんな普通の少年がファンタジー世界に行って活躍する話を描いてメチャクチャ面白かった原作の宮部みゆきってなんだよこれバケモノか。いやバケモノですねわかってましたけど。

まあでも見所はそこそこあって、冒頭をはじめ音楽はとても良かったし、あと猫のケモさが最高にエロケモで最高で最高だった。しかしなんと行ってもアレか、主役の声の松たか子か。いやはや、ホントにうまいなーこの人。