ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

Focus

 

最近モキュメンタリーをガンガン観ていて、「コレも押さえなきゃだめだなー」という映画がAmazonプライムNetflixにそのままドンピシャで入っていることが多くビックリする。なんかブームなんだろうか。まあ弾数が必要とされている現状で、低予算かつ短時間でそこそこの面白さがでるこのフォーマットは重宝されそうな気もするけれど。

で、この映画なんだけど、基本に忠実ってことは本当に素晴らしいよなあ。最初のカットだけ芝居臭さがヤバくて大丈夫かなーとすげえ不安になったけど、「盗撮が趣味のオタクへのインタビュー」という大変美味しいアイディアで引っ張り込みがバッチリオッケーで、そこから先はノンストップ。撮影者がそのまま物語に介入するモキュメンタリーの特徴を十二分に生かしているし、偶然入る無線から大きく展開するあのゲリラ撮影感も最高。車でキレる長回しも良く計算されてるし、自宅シーンの生々しさ・どうしようもなさも素晴らしい。いやー、良い映画だなあ。

あと時々映像の端に見えるカメラマンのプロフェッシャナリズムがすごくよくて、カメラの位置やライトの方向にいちいちこだわるその姿勢が、作品全体にリアリティを付与してるよなあ。やっぱりこういう作品には細部が大事なんだなあ。レイプシーンですら独特の哲学で映像を映してしまうカメラマンにこそ、一番感情移入してしまうのは、なんか不思議な感じがします。