ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

若者殺しの時代

若者殺しの時代 (講談社現代新書)

若者殺しの時代 (講談社現代新書)

年代的にバブルをリアルタイムで経験したということがどういうことなのか、イマイチよくわかっていない。安保のアレやコレやも良くわかんないけどそれに輪をかけてわかんない。バブルのことを語るとなるとみんなボディコンディスコでたんたらーらーんってVTRながして「崩壊!」なんだもん。まるでそれが亡かったことにしたがってるみたいな感じ。
だからこの語り口で書かれたバブルの記録はすげー面白かった。視点の所在がしっかりしていて、変に大上段で歴史を語らないのがすげえいい。正直なところ、それが現在までどのように繋がっているか、その考察はイマイチピンとこない。でもそのピンとこなさもちゃんと納得できるつくりになっていて、ある意味とてもフェアな本だと思った。