ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

結党!老人党

Amazonの星の評価は本当にアテにならないなあ……評価高いのに内容が本当にひどい。
「愚直で真面目で頑固」な主人公が一念発起して政治の世界に立候補、コネも政治の知識もないけれども、「日本の政治を腐敗させている政治家を一掃する」をスローガンに、老人と共に立ち上がる! って本当に日本の政治に対する思考の貧困さを象徴している。しかもその腐敗させてる悪徳政治家がとる手段が「拳銃で撃つ」だもんそんなん笑うわ。
「知識はなくても清い心があれば」という「本気出せばオレも」理論を政治の世界に援用してそれがエンターテインメントとして通用するだろうというその舐めた態度が、切実に「政治を変えたい」という思考から導かれた作品でないことの証左になっていて、こういう世の中の問題を必要以上に矮小化させる作品はっきり害悪にしかならないと思う。
そもそもエンターテインメントとしてのデキもよろしくなくて、困難はほとんど全て話し合いや演説で解決、しかもその演説の内容は想像力の範疇を出ないものなんだもん。最後車椅子でわざわざ外に出ることに、物語上何の意味があるの?
挙げ句エンディングで総理大臣になって「政治を完成させた」なんてナレーションが出た時は、もう怒りさえ飛び越して口がリアルであんぐり開いてしまった。