ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

大世界史 現代を生きぬく最強の教科書

面白い。佐藤優の先鋭的な論を池上さんが上手い具合に掬い上げつつ建設的な対話が構築されていて、知識に裏打ちされてる感がすごい。ちゃんと日韓の歩み寄りを言い当ててるんだもんなあ。あと、やっぱり現代日本の問題と向き合う時、人口の減少を念頭に置かない話はなかなか信頼できないよねえ、と思う。
ビリギャルの目からウロコで説得力のある教養話から、後半一気に前面に押し出される反知性主義への批判がとても頷ける。特にインターネットが情報の真偽よりも感情のやり取りを是としている現状では、ね。そういう意味では、このタイミングでオリンピックに触れないのはずいぶん不自然な気もするな。
せっかくなので、もう少しふたりの視点のズレみたいな所ももうちょっと見たかったなあ。