あー知ってる知ってる! この映画のあの大量の椅子のカット、確か『Filmmaker's Eye』に載ってて超印象に残ってたヤツだ!!
Filmmaker's Eye -映画のシーンに学ぶ構図と撮影術:原則とその破り方-
- 作者: グスタボ・メルカード,Gustavo Mercado,平谷早苗,株式会社Bスプラウト
- 出版社/メーカー: ボーンデジタル
- 発売日: 2013/09/03
- メディア: 大型本
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でもあんな一瞬のカットだったのね。いやー絵面からしてずーっと静止が続くシーンだとばかり思ってた。にしても、こういう例示って作品を見ていない限りあんまり印象に残っていないことが多いんですが、この絵は本当に強烈だったんだなあ。
冒頭で主人公がいかに有能かを小気味よいカットで見せるシーンがあるけれど、それってそのままこの映画の手際の良さを示してもいるよね。主人公の特殊な職業を冒頭でガツンと見せておきながら、彼の特殊な職業を映像的にサッサッサと説得力入れて描く。やー素晴らしい素晴らしい。
そう長くもない作品だけど、全編通して適切なストーリー展開に適切な情報量、という感じ。脱いだ後ろ姿の体系があまりにも綺麗すぎるとか、あとなんだ、主人公と相対するヒロインのあまりにステレオタイプな感じとか、ちょっと気になる点はあるものの、まあ作品にとっては必要な過剰さなんだろうなあ、とは思います。
あとはまあ、ザ・ジョージ・クルーニー劇場って感じが全編に漲ってますね。台詞はよく練られているとは思いますが、これを成立させて説得させてしまう役者というのはすごいなーと思います。ま、ダブル面接の時の相棒の「人をイラッとさせる」言葉遣いも地味にすごいとおもうんだけどね。