ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ノロイ

 

ということでPOVな映画ばっかり見ている私ですが、いやーこの映画には感服。

たぶん予算とか少ない中で撮ってるんだと思うんだけど、完成度の高さにビックリしてしまいました。いかにも「あるある」な動画のコラージュで一本物語を造りあげることができるなんてちょっと想像の斜め上だった。視点者のリアリティが気になったのはクライマックスの炎上直前シーンでなんでカメラ持つことにそんな固執してんの? って所くらいで、いやでもあのシーンを手ぶれの映像で撮らないワケにはいかないから、そこはやっぱりしょうがないんだろうなあ。ストーリーの感情移入で疑問を吹き飛ばさなきゃならないんだろうなあ。

まあ、だからといって「恐い」っていう感覚がいまいちピンとこないのは事実で、一番「おーこれか」と思ったのは犬かな。しつこいくらいに挿入された犬と、それが全部消えているところ。あの田舎の風習の奇妙なリアリティみたいなのには、現実との地続き感を覚えてとても良かったです。挿入されるCGの超常現象とかよりは、皿が何の前触れもなく落ちるみたいな、そういうリアルな出来事の方が「おおー!」と思うもんなんですね。