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ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ウォーリアー

 

ウォーリアー [Blu-ray]

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大変素晴らしい。

あの枠組みとしては大変オーソドックスというか、いやむしろ決勝カードとか「えーマジでこれやるんですか? マジで?」って内容なんですよ。普通に考えてリアリティの操作が追っついてなくて、準決勝とか「うーんちょっと作品に勝たせてもらってるなあ」という感じが否めない。

でもね、映画の語り口が抜群に上手いんですよ。対立する人間の言葉の端々から、少しずつ彼らの戦う理由を明らかにしていくんですよ。明かされる理由って、まあ本当にオーソドックスでそんなに大したもんじゃないんですが、「お話」なんてそんなもんで良いんですよ。問題はその凡庸な「お話」が登場人物にどんな影響を与えていて、その心情にどれだけフォーカスできるかなんですよ。140分、この「お話」で全く飽きないのは、本当に脱帽する。

そしてねー演出が的確。画面分割なんて大体「はいはいこういうことしたかったのね」

って趣向でうんざりしてしまう方なんですが、今回のトレーニングシーンは抜群に良かった。試合中のクロスカッティングで無音で畳むシーンは「ベタだなー」なんてあまりの正しさに笑ってしまいましたが。いやしかし脱走が明らかになり兄弟が明らかになり、全部盛りでの頂上対決で腕折れからの楽曲inは、何だろう、大正義。あのベタベタにベタベタな演出が、弟の「自分が戦わざるを得ない理由」の顔芸噴出と共にとんでもない説得力で迫ってくる。これは、もう、認めざるを得ないよなあ。

しかしなあ、なんだかんだ心を打つ格闘映画というのは「何故戦うのか」を巡る物語であるのだなあ。