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ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

定本 日本の秘境

 

定本 日本の秘境 (ヤマケイ文庫)

定本 日本の秘境 (ヤマケイ文庫)

 

いやーいい。すごくいい。

まず何より時代がいい。戦後しばらく経って日本が高度経済成長期にさしかかろうとするあたり。秘境を訪れようとすると鉄道を引こうとかバスが走り出したとかあと各地にダムができているとかそういう話が出てきたりとかして、うおーそうだよなーこの時代の東京は映画で多少観るけれども、地方におけるリアルな感じって全然掴めないよなーと感心する。でもその秘境が今どういう風景になっているかいちいちネットで画像検索しながら読み進めるので、全然読み進めなくてビックリした。

そして秘境を行く描写もいい。決して難しい言葉遣いではなく今でも普通に読めるんだけど、秘境の自然の光景が、こんなふうに描写されるんだなーと感動する。そんな自然に向き合いながら、自分のポリシーを懇切丁寧に説明するその態度もとても好感が持てる。

あと心底思うのは、視点があるだけで旅行の深みは全然変わってくるのだなあということ。ブラタモリなんか観ててもそうだけど、地質学への造詣がいくらかあっただけで、その風景に対しての見方が一気に広がるというか、同じ表面から読み取ることのできる情報量が一気に増える。自分もそういう物の見方をもっともっと増やしていかなければならないなあ。