ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

マネー・ショート 華麗なる大逆転

 

立て続けに経済映画を。なんか最近経済づいてる。

原作は前に読んでたんだけど、その時の「どうやってコレ映画にするの?」という疑問が綺麗に解消されていてまずは感心した。さすがに用語の説明は駆け足で理解したようなしないような……という感じだったけれど、役者の演技でそれぞれの登場人物のキャラクターはバッチリ印象づけられたし、間の印象的なエピソードもちゃんと抑えてある。モンタージュで映像化の強みもバッチリ生かしながら、この複雑な内容を2時間ちょっとでバッチリ語りきったのはふへーすごいなーと思う。あーでも原作を見なければそれぞれの登場人物の立場がちょっとわかりづらかったのだろうか? マイケル・バーリの濃すぎるキャラクターとかはやっぱり原作読んでたからすぐにしっくりきたのだよなあ、とかは思う。あとあの位置にブラッド・ピットを持ってきたのもさすがだなーと。

しかし見終えてみると、なんだかんだ言って、『ウルフ・オブ・ウォール・ストリート』のほうが原作の雰囲気を感じられた気がしたなあ。とんでもない狂乱と、しかしその狂乱から抜け出せない、走り続けなければ死ぬ、みたいなどうしようも無さ。ある種の喜劇性を帯びていた方がしっくりくる話かもなあ、と思った。