ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

俺の胃袋は彼女に握られている。

 

俺の胃袋は彼女に握られている。 (ダッシュエックス文庫)

俺の胃袋は彼女に握られている。 (ダッシュエックス文庫)

 

うおーロリがむちむちだ。むちむち。ロリ祭りなのにこんな肉付きの良いヒロインばかりなのはある意味すげーなーもうちょっと細くても……という希望を余所に物語は進む進む。

吸血鬼の主人公の饒舌な一人称で生真面目過ぎるがゆえに生み出された行動のとんちんかんさを世の中のギャップと合わせて見せる、というのはまあ常道ではあるんだけど、さすがにロリコンでそれを落とすのは食傷気味かなあ、という気はする。いや自分がそういうの読み過ぎたってことかしら? 天丼なのはわかるけど、もう少し繰り返されるそこら辺の言及にバリエーションというか、飛躍というか、「おっ」と思わせるものがあってもいいのかなあ、という気がする。さすがにコウモリ化の難題とかは、そのギャグのためだけにやってる感じがあって、もう少しこう工夫が欲しいなあ、と。

とはいえ基本的にはこの短い中に3つの物語を入れて、それぞれの話でちゃんとちょっとした工夫で完結させていて、誠実なつくりだなあと思いました。ゲストヒロインの角度を3人とも変えているのもちゃんとしてるなあ、と思うしね。

あとはこの作品ならではの飛躍というか……メインヒロインももうある種の定型になってしまっているわけで、そこら辺でなんかこう突き抜けられないものかなあ……