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ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

クリード

 

いやーこれひどくないですか?

とにかく最後のリングが全然魅力的じゃない。『ロッキー』のストーリーを後ろに敷いた時点で我々はロッキー・バルボアがあそこで負けたあの瞬間「エイドリアーン」の感動をどうしたって想起してしまうわけで、それが脳裏にちらつきながら観るあの試合ってはっきり言って劣化コピー劣化コピーにしかなんないでしょう。この構造を選んだ時点でちょっと目論見が甘すぎるよ。

っつかさー、なんでそんな簡単にロッキーにセコンドついてもらってんの? お前父親殺されたじゃん。そこに対しての機微をきちんと描かずに流れでボクシングの特訓してラストで突然庶子の自分の存在証明とか言われてもそんなんどうでも良いわ。全然ドラマになる要素たくさんあったじゃん。なんでそういうとこ拾わずに適当に話進めてんだよ。

いやストーリーもそうだけど、そもそも演出が雑なんだよ。オープニングだってさ、せっかくあんなに面白いファーストショットなんだからもうちょっとカチッと締められたでしょ。あそこに主人公が戦わなきゃならない理由の暗示を埋め込まないのがマジで意味不明。あんな雑にヒロインと結ばれちゃったりなんかしてさ、お前エイドリアンを見習えよ。ライバル紹介をいきなりいかにもなタブレットの動画で済ませちゃうとことかマジで呆れるし、っつかなにあのビュイっと入ってくるあの戦歴? あれがこの作品のトーンの中に溶け込むの? 音楽もはっきり言って全然調和がとれてなくてフィラデルフィアの空気とか全くわかんないんですけど。っつかなんだよあのウイリーバイク集団。突然あんな大袈裟な演出持ち込まれたってそんなん全然成立してねーだろ。カメラぐるぐる回すほどの感情の起伏あそこにあった? ないよな?

最初のリングの大変印象深い長回しとか、あとノックアウトされたときの縦長カメラだとか、そういう印象に残るカメラはあったけどー、だからといって映画全体の印象が良くなるわけじゃないぞおい。

 

あー、そういえばそれまで散々印象づけてた手持ちカメラがロッキーステップで突然ステディカムっぽいのに入れ替わったのには笑った。あそこは、ま、とても良いシーンよね。