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ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

トランセンデンス

 

ひどい。ひどすぎる。

ノーラン映画の撮影監督が撮っていることもあって映像はさすがに良い。雫が垂れるシーンは惚れ惚れするしいちいち映像がメチャクチャ綺麗に撮れてるしさすがだなあと思う。でもいくら画がちゃんと撮れててもこの内容じゃちょっと……

シンギュラリティという今大変ホットなテーマをまさかこんなレベルの踏み込みで描かれるなんて思わなかった。もう今更使い古されたネタだけどとりあえずコンピューター内に意識を移植するまではいい。問題はそれがネットに繋がった移行の描写で、人類の知能を超えたコンピューターが人類には到底理解不能な発想を行うところがシンギュラリティのキモでしょう。なのになんで人間の想像力の延長線上で便利技術とか開発するだけなの? 異質の知識によって生命の目的自体が揺さぶられる、そういう擬似体験が描けなきゃダメでしょ。

っていうか人間ベースの知能なのに、こういう技術進歩を見せられたとき、人類がどう反応するかが織り込み済みじゃないのは本当にあり得ない。その真意に気付かれないように、理解したときはもう手遅れみたいな人類の丸め込み方して下さいよ……

人工知能の描き方については『her』の足元にも及んでなくて、本当に、ガッカリした。

でもひどいのは別にテーマの描き方だけじゃないよね。ストーリーも大概で、作品内で想像を超えた出来事がひとつも起こらない。クッソ詰まんない想像通りの展開を丁寧に丁寧に描いてるだけ。工場突入シーンなんかも普通にもっとサスペンスで描くことできるでしょ。

そもそも映画としてだいぶ厳しい内容でした。