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ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ユナイテッド93

映画

 

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これはズルい。

冒頭は映画の焦点がよくわかんなくて眠かったけど、まあ911を題材にしておいて内容が刺激的でないわけがなくて、もうWTCから湧き上がる煙だけで色んな感情を喚起させてしまうのは本当にズルい。そうやって考えるとあえて作品内のドラマを旅客機内の行動のみに絞って後は状況を重ねる語り口も、なるほど確かに必然的な戦略だったのかなーなんて風にも思う。

しかしこれ『シン・ゴジラ』を想起してしまうよなあ。個人にフォーカスせずに状況の積み重ねを短く繋いで緊急事態への対応の状況を映し出す感じ。状況は後手後手で現場は混乱し状況が悪化していく、というのは『シン・ゴジラ』前半でも行われていたことで、ただあっちの場合は「総理大臣」っていうのがある種の物語のアンカーとして機能していたわけだけれども、こっちは「大統領」不在のまま物語が進む。その責任者不在感がそのままフィクションのリアリティレベルを操作している感じさえある。そうだよなー大統領直接描写したら、やはりそこに不満が一気に向いてしまうからなあ。

とはいえ911という非常事態に対してアメリカの組織が機能していなかった映画が5年後このように撮られていたんだなーと感心するし、また『シン・ゴジラ』は同じく5年後にあのようにフィクションとして描くことができたんだなー、というのをちょっと結びつけてとても興味深い。