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ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

天才スピヴェット

映画

 

天才スピヴェット [Blu-ray]

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いやーすばらしい。この監督の作品では一番好き。

天才の視点を持った子ども……というと世の中をひねた見方で批判、みたいなのをなんとなく連想してしまうんだけど、スピヴェットくんは素直、素直、超素直。ナオタくんのナオは素直のナオってくらい素直。それが科学への信頼に直結しているその尊さが本当によろしい。

のだけれども素晴らしいのは実はその天才っぷりではなくて、むしろその天才性と同時に子どもらしい幼い一面を持っているところであり、物語が進むにつれて家族の大きな欠損に焦点が移っていくのがたまらん。超ヘンテコな映画でありながらもその異常性は誰にもありうる不幸から導かれたかもしれず、物語の行き着く先は結局家族の食卓でした、みたいなこの感じ。素晴らしいですね。

あとこの監督の奇妙な編集がとてもこの視点と親和性高いよね。叙情的で空想まみれの視点から切り取られた世界。この編集と、あと全編で過剰に流れるあの音楽のトーンが、この映画をそこから支えてるよなあ。

見終わった時ちょっとだけ気になったのは、科学の権威に対する失望が果たして彼にどのように影響するのかなーって所だけれども、そこは母親がついてるから大丈夫なんだろうなーと信じたいですはい。