ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

オールド・ボーイ

 

んー心配していたほどひどい映画ではなかった。色々ロジカルになっているし引用もされてるしリメイク時のトリックもあるしでまあこういう映画もあっていいんではないかなあという感じである。トリックを速攻見抜けたのは原作を知ってるからだしねきっと。

っていうかリメイクに何を期待するのか。パク・チャヌクの映画に染みつくあの情念というか恨というか、まあそういうフィルムに染みついたサムシングをどうやって再現できるのか。無理だよなあ。無理だなあ。結局リメイク元の『オールド・ボーイ』の魅力って、ちょっと信じられないくらい阿呆なストーリーのメインアイディアを成立させるために、全力で組み立てられた非ロジカルな情念の積み重ねにあるわけであって、「外堀を全て埋めてコントロールされていました」という説明を導入したところでもう全部色褪せて見えちゃうんだよなあ。

なんかこう、『インファナル・アフェア』と『ディパーテッド』を思い出してしまって、いや、別に『ディパーテッド』嫌いじゃないんだけど、でも、『インファナル・アフェア』の一番の魅力であった外連味がなくなってしまったのには、すげえガッカリしたんだよね。そういう意味では、スコセッシの「こんな超豪華キャストバカじゃねーの!?」的な別の強みを見いだしてリメイクするべきだったのかも知れないなあ…