ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ドラゴン・キングダム

 

ジャッキーがんばるなあ。映画としちゃあ正直どーしょーもないんだけど、ジャッキーとジェット・リーのたっぷり共演でもう満腹……っていうことにしておこう。いやホント、ジャッキーがこの年でこんなに愉快なアクションしてくれることだけでもう感謝っすよ。それ以外に何を求めるというのか。いややっぱ求める?

いやまあ、もう少し主人公くんにはがんばって欲しかったなあ。映画オタクなのにジャッキーとジェット・リーに全然気付かないのはまあご愛敬だけどさ、やっぱり一抹の悲しみはあったよね。ある種のメタ構造がある以上、カンフー映画に青春の何かしらを仮託している主人公であるならば、スペシャルな対象にはスペシャルなリスペクトがあって欲しかったっつーか。

あとは主人公の道徳的問題というか、肉体的に劣るところからスタートするのは問題ないけど、精神的にもなにかしらかの成長を描けていると良かったんじゃないかなあ。やっぱり最初に彼の精神の弱さが決定的な事態を招いてしまったのは大きな負い目としてあるわけで。ジャッキー繋がりで向こうの世界で救った……と言えなくもないかも知れないけど、それって皆を危険にさらしての結果なワケでしょ?

うーん、やっぱり主人公がふさわしくないんじゃないかなあ。あの白髪美女に鞭でいじめられるのは最高に興奮するので本気でオレと代わって欲しい。