まあ誰でも知ってる犬の話で大体どういう話が展開するか丸わかりなわけですよ。当然サスペンスとかはないし特別素敵なエピソードもあるかっちゃー別にないし、想像したような話が想像したような感じでズルズル展開していくわけですよ。イヌ視点ガチガチ挟んでるしラストなんか妄想パートでフランダースの犬するんだろーなーって所まで大体想像ついちゃうわけですよ。10年後とかいいつつ役者の面々はほとんど変わらずただハチだけがボロボロになってるあの言い訳は苦しいしそれを補うためにあの木をバックにわざとらしいCGつかうとかちょっと雑だよなーと思うわけですよ。泣かせたいところで周囲の人間が涙ぐむカットを挟むわざとらしさとかもう見てらんないわけですよ。
でもねー、うん、やっぱ犬が死ぬと泣くよね。「忠犬が死を理解できずずっと駅で主人を待つ」オーケー、もうこの根幹のアイディアの強度が強すぎました。リチャード・ギアのオーバーなくらいイノセントな犬と戯れパートも、序盤は「どーなんだこのおっさん」とか思って見てたけどまあこの映画に対してはちゃんとあってるよね。あとどう見たってハチの一挙手一投足が可愛いよね。
いや別に良い映画だなーとかはなくて感動したなーとも思わないし思いたくないんだけど、とにかく、まあ忠犬ハチ公ってすげー話なんだなーと思いました。