ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

果心居士の幻術

 

果心居士の幻術 (新潮文庫)

果心居士の幻術 (新潮文庫)

 

これが司馬遼の幻想殺し! 司馬遼太郎がすごい高尚な作家だと思っている人はコレを読め! というかオレはブレイカーされたよ! なんだよこれ!

いやね、こまっしゃくれた小学生のワタクシなんかが新聞読みますとですね、白髪のマッシュルームカットの黒縁眼鏡おじさんがこのクニのカタチがあーだこーだいってるわけですよ。おーすごいなんかよくわかんないけどえらそうなことを言ってるぞこの人見た目はちょっと変だけどものすごい人なんだなーへーとか刷り込まれるわけですよ。

で、ワタクシ日本史より世界史に興味があったもんで、時代小説は藤沢周平読むくらいで日本の時代小説・歴史小説ってそんな触れてないんすよね。司馬遼太郎は『新史太閤記』読んだくらいで全然具体的なイメージ湧いてなかったんすよ。こないだKindleで半額セールやってたからさすがに『竜馬がゆく』くらいは読んどかなきゃなーと思って買ったくらいで。だから司馬遼太郎ってやっぱりこう歴史小説の巨人? みたいなイメージが漠然とあったわけですよ。

 

で、この短編小説を読んだ感想「これ山田風太郎とそんな変わんねーよ!!」いや『梟の城』とかニンジャエンタメ小説書いてるって知識は朧気にあったけどさー、マジかよこんな愉快小説書く人だったのかよーさっさと教えてくれよー。

巻末の「牛黄加持」なんてオラビックリしちまったぜ。持戒の秘法とか言ってオナニーを教えてもらった小坊主くんが妄想純愛オナペットの絵とか書いて抜きまくるんだけど、加持祈祷の秘法に精子混ぜてお絵かきする必要があるってんで、お師匠様の老人オナニー手伝うためにアナルをイイコイイコするんだぜ!!

「後門を行ぜよ」

「承ってござりまする」

だぜ!

「もっと柔う」

「はい」

「さらに強う」

「はい」

「撫でよ」

「承ってござりまする」

「むせぶがごとく撫でよ」

「このようにでござりまするか」

「●肛に指を入れよ」

「はい」

はいじゃねーだろ!!(●は月偏に

更に話を読み進めると「これ『くノ一忍法帖』すか!?」みたいなトンデモラストが待ち受けているので乞うご期待! ほんとなんだよ見た目通りの変態小説家じゃねーか!

みんな、今すぐ読んで司馬遼イマジンブレイカーされようぜ!!