高校時代に世界史教師が「発展途上国は欺瞞で実質は後進国だ。世界は後進国が先進国に追いつかないようにできている」みたいな話をしていたのが強烈に印象に残っていたのだが、その理由はこういうことだったのか、と納得する。
植民地が開発され世界システムに組み入れられたが故に発展が阻害される、という話は目から鱗。中米諸国とアメリカの成長の差違が砂糖とたばこ農場に求められるなんてちょっと面白すぎる。あと茶は世界史でもだいぶ重要だという教えられ方をしたと思うんだけど、砂糖もやっぱり重要よね。
戦争とか思想とかももちろん大事だけど、貿易とか経済とかの視点から世界史を見直す必要があるなあ、と改めて思わされた一冊だった。