ヤギと男と男と壁と

ヤギと男と男と壁と [Blu-ray]

今この時代の紛争問題にヒッピーやらニューエイジやらをブチ込んでくるなんてさすがＢＢＣだぜ！
いや、もちろんこういう精神的・思想的アプローチで実際戦場を変えることができるか、っていうとそんなわけないので超能力部隊とか明らかにアレだと思うのだけれども、やっぱりこの映画のラストはなんとなく心に響いてしまって、それは情報が行き交うスピードが過去と比較にならないほど早くなった現代、愛やら平和を祈る心やらのアプローチが有効なのではないか、という感覚があるからなのかなあ。冷戦時代のような組織が大がかりに対立構造を作るのではなく、個人が自分の信条と他者への寛容さの狭間で判断している現代、ちょっと馬鹿げているかもしれないけど、でもこういう映画のようなアプローチがあっても良いのではないかなあ、とつい考えてしまう。面白かった。