ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

国際メディア情報戦

今の世の中で目的を達成するために「メディアを利用すること」はとても有効だ。
「正論」や「感情」だけでは世の中を動かすことはできず、そこにはきちんとした「メディア対策が必要になる」のだが、しかしそこでは「正義」や「感情」を正しい方法で利用することが重要である、という論理の展開が大変面白い。
またその視線は常に「未成熟な日本のメディア」への意識があり、自分たちがごく当たり前に接している政治やジャーナリズムにどのような欠陥があるのかがはっきりと述べられ、連日党首討論などがニュースを賑わすこのタイミングでこの本を読むことができたのはよかった。
米国のメディアと政治の関係も具体的に述べられており、「アメリカン・スナイパー」などの戦争映画のバックグラウンドを考えるのにも大変有用だと思う。