ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

生活文化のイギリス史―紅茶からギャンブルまで

生活文化のイギリス史―紅茶からギャンブルまで

生活文化のイギリス史―紅茶からギャンブルまで

産業革命とかヴィクトリア朝時代とかのイギリスを、各テーマに沿って描写する。視点が結構隅っこの方で面白い。「何故イギリス料理はまずいのか」みたいな話から始まって、風刺画の果たした役割とか、テニスの起源とか。
それぞれのトピックの端々に、産業革命と家族・個人の価値観の変化が垣間見える辺りが秀逸だなあ、と思う。
現在のクリスマスがヴィクトリア女王の時代にできたとか、その原因が家庭の「生産の場」から「休息の場所」への転換にあったとか、なんで転換したかというと産業革命が原因だとか。近代の家庭のモデルが産業革命を経たイギリスに求められるんだな、という凄まじい納得感。