ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ノブレス・オブリージュ ~茅森楠葉の覚悟~

ノブレス・オブリージュ ~茅森楠葉の覚悟~ (GA文庫)

ノブレス・オブリージュ ~茅森楠葉の覚悟~ (GA文庫)

以下雑感。
・マリ見て的なアレ。女子校のアレ。
・ただし剣術バトルで学園での立ち位置が格付けされる。
・こういう話はそれほど多く読んだわけじゃないけれども、恐らく「学年」「地位」がキャラクターの要となっている点が興味深い。あと3年というスパンの間でそれが継承されていく形式なのも重要。桜は毎年散るのです。
・前半のショッキングな場面を後半で再解釈するのが、なぜかよくわからないけどずんと響いた。不思議だなあ。
・語り口の主体が2キャラの視点を移動しているけれども、それが余り上手く機能していない印象。もっと対照的に描くか、それとも庶民的キャラを完璧に主にしてしまった方がいいような気がした。
・こういうジャンルにバトル要素を持ち込むことが、果たして正しいのかどうかちょっと判断がつかない。こういう話って、キャラクターの力関係が人間性にあるからこそ、成立しているように思える。タイトルからも窺われるように、「バトルに強い=人間性が優れている」って図式には落とし込んであって、その意味では格付けがわかりやすく提示できているんじゃないかと思う反面、「そんな単純化しちゃっていいの?」と不安に思ったりもするのだ。直感的に言うとなんかまずい気がするんだけど、なんでだろう。この描き方だと「人間性」が「バトルの強さ」を決定する気がするからで、「バトルの強さ」が逆に「人間性」によって決まってしまったら、じゃあバトルものとしての面白さは求めなくていいことにならないか? という不安か。いやでも強さが格をつくるっていうのも、描き方としてはアリか。もう少し考えてみる。