ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ドゥームズデイ・ブック

以下雑感
・これだけの分量で内容も振り返れば盛りだくさんではなくて、それでも最後までダレるどころか夢中になって読めるのはすげえ。
・SFとしては全く目新しいことはない。タイムパラドックスもおこらない。面倒な理屈は全てほっぽって、タイムトラベルのひとつのテーマを丁寧に描いただけ、といってしまえばその通りなのだが、いやあしかし感動してしまうのである。じーんとするのである。
・って、なんか大体訳者あとがき通りの感想だ。
・「感染源探し」「レコーダーはどう回収されるのか?」が前後半のいいアクセントになっている。
・中盤、死者が出てからのストーリーは本当にジェットコースター。それまでじりじりと押し寄せていた予感が一気に現実化する。それこそ潜伏期間とその後のように。
キリスト教圏では「神」が真に迫ったテーマになるのだなあ、と思う。