ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

魔女ルミカの赤い糸

魔女ルミカの赤い糸 (MF文庫J (た-05-01))
田口 一
メディアファクトリー (2007/10)
売り上げランキング: 53839
おすすめ度の平均: 1.5
2 もう舐め尽くしました
1 ドンマイとしか言えん。


主人公変なヒロインと出会う。高圧的な彼女は影を失った魔女だった。主人公は彼女と契約し、身体の影を奪われていく。
いきなり寝坊主人公が登校時ヒロインと運命の出会い頭衝突で焦ったが、サブヒロインがプリント運びを手伝ってくれた時点で笑いが止まらない。
まず問題なのは恋愛が描けていないこと。読者がルミカに好感を抱かずにこのストーリーは成立しない。ルミカのキャラクターがブレているように思われ、読者にどのような感情を喚起させようとしているのか計りかねる。また、主人公への好感も持てない。この主人公ならではの行動が思い浮かばないのは、やはりキャラクターが印象づけられていないということなのだろう。結局肉体関係に屈したようにしか読めないのは、自分の読み方が悪かったのか?
漢字のひらき方からかなり下の年齢層を意識しているのかもしれないとは思うが、それにしても雰囲気作りが安直すぎるか。魔女裁判の資料は間違いなく現代の文章。17世紀の人が自分たちをドイツ人といっていいのか? キリスト教ならラテン語じゃないのか?
とはいうものの口絵は秀逸。と思っていたらモノクロ挿絵の双子姉妹はフリルまでコピー反転。さすがにそれはどうかと。