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ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ポリスアカデミー

 

いやーなんだこの脱力感。コメディなんだけど、全体的にアイディアの数はそんなに多くなく、編集も散漫な印象があるんだけど、むしろその牧歌的な感じがこの映画のトーンと合っていて全然悪くないっつーか。序盤でちゃんとそれぞれのコンプレックスを店ながら、最終的には流れでそれを回収してしまうというもうなんかこうどうしようもないストーリーテリングも含めて、このタルさは全然悪くないですね。上映時間も適切。

序盤は大量にキャラクターが出てきて果たして彼らを捌けるのかと心配だったけど、もう全然杞憂でした。っていうかキャラクターを立たせるためだけの小話を延々続けた感じだからまあ当然か。しかしなんだ、ヒロインっつーか、あの金持ちの娘だけがなんかキャラ薄かったよね。もう少し役割厚く振ってあげても良かったよね。

しかし演台のフェラシーンは爆笑ですね。っつーかカラオケ歌う番組とかあったよね確か。普遍的なギャグなんだなあ。

NO (ノー)

 

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最初は「なんかこれまた大丈夫か見てて辛い映画ではないのか」と思ったが、見るうちにだんだん慣れてくる……というか、意図的な見づらさであることがわかって全然普通に見られる。これ、きっと当時の映像とかに合わせてこういう絵作りしてるんだよね。最初は低予算なのかと思ったけど、CMのクオリティが結構なもので、いやこういう手間のかけ方なら全然嫌いじゃないです。

映画はピノチェト政権の史実を下敷きにしているらしく、南米の独裁政権の辺りを世界史の知識総動員で振り返ったりするんだけど、いやしかしこの映画の中のプロパガンダをどう受け止めていいかとか、資本主義のコマーシャリズムがどれだけ輝かしく見えたかとか、そこら辺の感覚がイマイチわからないのが残念だよなあ。80年代のコーラのCMの需要のされ方とか全然ピンとこないもん。カウンターで上司が打つYESがどれだけ気が利いているか、とかがわからんので、どうやって見ればいいのかちょっと迷う。

しかしなんであんなにハレーションすんのか。もうこれでもかと言わんばかりのハレーションに、いやまあもちろん効果はわかるんだけど、どーもこう押しつけがましさを感じてしまった。

あ、あと子役可愛いですね。

 

インクレディブル・ハルク

 

いやーひどい。見てらんない。

冒頭の実験をダイジェスト気味にすっ飛ばしたんだからさー、そこもうそんなに詳しく説明してもらわなくても全然オッケーでしょ。ライバル出して、ライバルも注射して、みたいないちいち言わんでも出た瞬間にわかる展開をくどくどくどくど丁寧にやられて呆れる。見せ方も呆れるくらいベタベタで、感情が高ぶるたびに突然の雨が降りだしてもう笑ってしまうよ。この映画の語りで唯一意外性があったのってスタン・リー登場シーンではなかろーか。

しかしそれでハルクの活躍シーンにカタルシスがあるかというと全然そういうことはなく、まあ結局CGがメチャクチャアクションしてもそれが説得力を持つのって難しいよなあ、という感じ。裸というのもたぶん微妙に効いていて、ふたりの対決シーンに全く迫力が感じられなくてツラい。最初の工場はまだギリギリみれたけど、他のシーンのアイディアのなさはちょっとどーなんだ。キャンパスの芝生の上とか、あんな明るいところでバトルしてどーすんの? ラストのハーレムでの戦いだって、おいココどこだよ? って感じになるし……ってか一般人いつまで逃げ惑ってんだ。

アベンジャーズ』のハルクシーンはとても爽快だっただけに、あーもう、なんだかなーという感じでした。

マイ・インターン

 

ロバート・デ・ニーロがこういう役をやるのか。なんかそれだけで笑ってしまいますね。普通ロバート・デ・ニーロだしホントにこの役柄でオッケーなのかなあ集中できるかな、と不安だったのだけれども、そこはさすがに名優だなあ。老いを適切な形で演じていて、大変大変参りました。ジャック・ニコルソンやらクリント・イーストウッドやら、名優はきちんとプランを持って自分の老いをフィルムに焼き付けるんだなあという感じ。

映画自体もかなり好感が持てて、ちゃんとソツなく面白い。最初距離の置き方に戸惑うふたりが、距離を詰めていくプロセスは適切だし、雑多なエピソードで散漫になりそうな映画全体を、後半の浮気問題に収斂させたのは見事。あとは「かつてこの工場で働いていた」というエピソードがマジックだよなあ。具体的に何かがあるわけではないけれども、その奇跡的な巡り合わせを明かすことで、ふたりの仲が決定的に深まるという非論理的な説得力がたまらん。

にしてもこの主人公のストレスフリーさはビックリである。ロバート・デ・ニーロが老いて新しい職場やPCやらに苦戦する様子が見たくない、という気持ちは確かにあるし、そこを編集やら何やらですっ飛ばして表現するのは確かにアリなんだけど、えーと、ああそうかこれはアレか、異世界転生のストレスフリーさに似てんのか。違うか。何にせよ、『プラダを着た悪魔』だと、そのストレスフリーさがファッションという価値観への軽視に繋がりかねないつくりだったから嫌だっただけど、このつくりだと別にそういう反感はありませんでした。

ONCE ダブリンの街角で

 

いくらインディーズで映画がたくさん取られているからといってもさすがにこれはきついなーというのが第一印象で、いや今日日そこらのYouTuberでも鑑賞に堪える絵作りするでしょう、みたいなところに意識を持って行かれて最初は全然乗れなかった。冒頭の出会いの切り返しの流れとか、あまりにもこなれてない編集で笑ってしまう。掃除機を引きながらの最初のデートとか、まあ狙ってるところはわからんでもないけどさー、見せ方が見せ方なんでわざとらしさにちょっと冷めるよねえ、という感じ。いいシーンでもいちいち映像のこなれなさに意識を持って行かれるのはツラい。ストーリーもあってないようなもので、はっきり言って見ていてつらい……

のだけれど、主人公が歌い出すと一気に目が覚めてテンション上がって見入ってしまう。なんだかんだ言って歌の説得力ってすげーなーと思う。冴えない男が顔芸しながらシャウトして失恋の歌を披露する、それだけで、イマイチ締まんねーなと思っていた映画が「あーうんこの楽曲が中心なら許せるかも」と変わってしまうんだからもうなんかズルいよなあ……

極道の妻たち

 

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メインのプロットの偶然性がヤバくて、いや関係性つくりたいのはわかるけどホントにそれでいいの? という懸念が全く拭えなかった。さすがにグァムで偶然出会うのはやり過ぎじゃないかなあ。そういうところに意識を引っ張られるような作品じゃないのはわかってるんだけど、登場人物が少なく濃密な関係性を描く作品だからこそ、やっぱり気になるなあこれ。

さすがに岩下志麻の演技は迫力があって、いやーこれすげえ説得力だなあと感心する。というか終始岩下志麻で保ってる感じ。シリーズになるにはこのくらいのキャラ立ちがないとやっぱりダメなんだなあ。

それに比べると妹側のドラマが弱くて、いやあんなグアムきっかけでいいのかー。のだけど、あそこからキャットファイトまで持っていくのはすごいなあ。鬼気迫るふたりの演技に「ひえええええ!」と声が出る。そっからラストのラブシーンの流れもまあ素晴らしくて、ラストのポーンと放り出された感じはたまんないなあ。

あと成田三樹夫の役柄が新鮮で、子煩悩な親分の姿を見ているだけでニヤニヤしました。

Shame

 

前に見たことがある気もするけれども全然印象が残ってなくてまあでもこの内容じゃしょうがないかーと思う。たるい。オレの読解力が問題なのか。いやしかし被写界深度浅くしていい雰囲気で撮られても、ウーン俺にはこの映像にたっぷりと浸る精神的な余裕は全くなかった。

いやーセックス依存症の主人公の苦悩とかそんなに苦悩なのか。生活もそこまで極端に破綻しているわけでもなくて、妹との関係もまあまあそんなもんだよねってかんじで、うーん俺はこの映画のどこにフォーカスしていいのかよくわからん。執拗なエロシーンをじっくり堪能すればいいのか。うーん。

妹のリストカットを知るパートが人身事故から、っていうのはなんか言語化しづらいけれども納得するしいいなあと思う。

あと『アメリカン・コミュニティ』を読んだばっかりだったので、LAの車社会でバスに乗ることに驚くパートが理解できて謎の満足感があった。普段映画見てるとこういう細部を見落としてんだろうなあ。